JBTまであと126日、ハンドメイドバイシクル展まであとたった15日

◎店主オオマエが人生で初めて、自転車フレーム製作に手を出しました。

本稿はその記録、最後までこのブログが続くかどうかは神様しか知りません!ヽ(^0^)ノ

●原寸図面

 いわゆるフレームスケルトンについては、もう30年以上も見、書き続けてきたのだが、全体を原寸で書こうとしたことはなかった。原寸で書くという行為についての教科書は「ニューサイクリング」1983年1月号の松田純男(志行)氏の文章だ。鉛筆の削り方から指南するこのテキストを再読しながら、僕は床に模造紙を広げ、直尺と分度器を置いた。

 書き進めるごとに、現物に当たらなければならないことが出てきた。最初の1台はラグレスの予定なのだが、ラグレスはラグがない分、パイプをどこに接合するかの自由度が高い。とりあえずはラグを持ってきてその寸法をトレースすることにしたが、実は最初の1台はミニベロなので、ヘッド下ラグなどは普通のダイヤモンドフレームとはかなり違った角度になってくる。どのスケルトン(およびパイプの接合位置)が正しいかがわからない今、手近にある信頼できるフレームに範をとり、図面を作成することにした。

 原寸図面を書く目的の一つは、パイプの切断寸法を知りたいというものだ。その目的ではチェーンステイなど斜めになる部分では平面図以外に立面図を書く必要があり、シートステイは先達に倣って現物で測ることにした。曲げが入るフロントフォークは、もうこれは曲げてみるしかないのだった。