ここ10年ほど、ツーリング向けのタイヤといえばグランボアの各シリーズがポピュラーです。グランボアのクリンチャータイヤはパナレーサーが製造していることはご存じかと思いますが……。同社が本腰を入れてツーリングタイヤを作るとどうなるか?
その答えがこのグラベルキングSSのようです。
重量はかなり軽く、しかし耐パンク性能はおろそかにしていません。当店のアプレチタンスポルティフに採用したのは700x32Cですが、体重65kgの店主オオマエにとっての快適域は3.5-4.0barといった感じです。当初、4.5で乗り始めて「これでいいかな?」と思ったのですが、4.0に下げてみて「いや、ここだ!」と思えるほどのピッタシかんかん。ケーシングが影響しているのでしょうか、従来の軽量クリンチャータイヤとは一線を画した乗り心地の良さ。そしてトレッドのデザインも、MTBほどではないにせよ、従来のツーリングタイヤに比べ圧倒的なグリップ感があります。
林道を含んだツーリングタイヤとしては現時点でベストと言えるタイヤですが、望むべくは650x38Bや35Aなどの、ランドナータイヤのリプレースが可能なサイズを出してほしいところ。身長に余裕がある方(おおよそ170cm以上)なら、ここは迷わずスポルティフをオーダーしましょう! グラベルキングSSのタイヤサイズは700x28、32,35、38、43C、それに650x48Bです。